シルデナフィルの効果いろいろ

バイアグラの血管拡張機能には勃起不全以外の効果もある


有効成分のシルデナフィルは勃起不全治療以外の効果がある

バイアグラの有効成分であるシルデナフィルは、元来は狭心症の治療薬として開発されたもので、心筋を柔らかくする作用が期待されていました。心筋に効果を発揮させるために必要なのは血管の拡張で、シルデナフィルの開発目標とされていました。バイアグラはEDの治療薬ですが、利用されているのはペニスに血流を送り込むシルデナフィルの力です。シルデナフィルが作用を及ぼす血管はペニスだけでなく全身に及びます。そのため近年では勃起不全以外の効果も期待されています。たとえばアンチエイジング効果です。人間を始めとする動物に若々しさが失われて老化が進む原因のひとつは血管機能の低下です。年齢を重ねると血管が劣化して体質の変化が起こります。血流をスムーズにすることで代謝が上がれば、体温が高まって老廃物を排出する機能が良化し、老化を防ぐことが可能です。

難病である肺動脈性高血圧症への効果

バイアグラの主成分であるシルデナフィルは肺動脈性高血圧症を適応症とすることが承認されています。肺動脈性高血圧症は、肺の動脈圧の上昇が症状となる病気の総称です。心疾患や肺疾患、低酸素血症、肺血栓塞栓などが肺動脈の異常を要因とするとき、肺動脈性高血圧症と呼びます。希少な病気で日本でも患者数は少ない病気です。治療は今までは対症療法が主体でしたが、近年では研究が進んでおり、この病気にはPDE5が関与していることが判明しました。シルデナフィルはPDE5阻害薬で、これが勃起不全治療に役立っており、広く認知されています。

レバチオ(Revatio)という新薬の名前で保険適応に

バイアグラは原発性肺高血圧症という根治医療が困難な難病の延命効果があることがわかっています。原因不明の病気で肺の血管が硬く収縮して酸素を取り込めなくなるという症状が出ます。バイアグラの有効成分であるシルデナフィルには、肺の血管を拡張して酸素の取り込みを増大させる効果が認められています。そのため、原発性高血圧症の延命治療薬として役立つことが期待されています。この疾患に対してのみ、レバチオ(Revatio)という薬品名でアメリカのFDAで認可されており、日本でも肺動脈性高血圧症の治療薬としてレバチオ(Revatio)は製造販売が承認されています。