バイアグラの副作用による死亡事故

バイアグラは危険な薬という誤解の発生


バイアグラに対する誤解

バイアグラはすでに長期間の販売実績があるのにもかかわらず、危ない薬であるという認識が根強くあることが医師などの専門家から指摘されています。ED治療の専門クリニックの公式サイトにも使い方を間違ったせいであるという記載があるくらいで、いったん誤解が発生するとなかなか沈静化しない現状をうかがわせます。こうした誤解が広まったのは、日本でバイアグラが承認される前にバイアグラによる死亡事故があり、それをマスコミがセンセーショナルに扱ったからです。1998年7月に60代の日本人男性がバイアグラを1錠服用した後に性行為したところ、心肺停止してしまい、救急隊も間に合いませんでした。厚生労働省が注意喚起を行っています。

死亡例の多くは心臓病との関連

バイアグラによる死亡事故はアメリカでも多数発生しており、問題化して久しいものがあります。バイアグラそのものは単独で服用する限りでは、直ちに命に危険が及ぶことはありません。死亡する事例は多くの場合、禁忌薬との併用です。他の薬との飲み合わせによる事故がほとんどと言われています。バイアグラは元来、狭心症の症状緩和のために開発された薬で、開発目的は血流の改善でした。同じように血流の改善を図る医薬品として、たとえば心臓病の薬であるニトログリセリンがあります。この2種類を併用すると効力が高くなりすぎることがあります。そのため、ニトログリセリンなどの心臓病の治療薬を服用している場合には、バイアグラは飲んではいけないことになっています。硝酸剤も同様に血流改善薬ですので、併用禁忌です。

注意すべき服用の仕方

バイアグラは心臓病の薬との併用は禁忌ですが、それ以外にも不整脈や低血圧症の改善薬を服用している人や、脳梗塞や心筋梗塞にかかった経験がある人は使用には注意しましょう。処方してもらう医師に相談すべきです。肝臓障害や腎不全、網膜変性症の既往歴のある人も注意しましょう。

飲み過ぎにも注意

また、バイアグラはいっぺんに大量に服用してはならないとされています。これも血流を促す作用があることに関連しています。大量に服用したことによる心臓発作は頻発しています。規定以上の量を服用するのは非常に危険です。クリニックなどで処方される25mgや50mgといった分量を医師の指導に従って服用しましょう。